サブプライム問題のまとめ

サブプライムローン問題のまとめ:日々のニュースより

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米国債がUltra-AAAを失う時の考察-何が変わるか?

米国債のデフォルトや格下げが議論されています。デフォルトについては、政治ショー的側面が大きいだけでデフォルトが起きるとも本質的な影響があるとも思っていません。ただ、格下げについては、金融工学的に根本的な影響を与える可能性があると思っています。



まずは、現代ファイナンス理論の枠組みから確認してみましょう。
教科書を開くと、かなり最初の方で出てくるのが、「安全資産」という概念です。無リスク資産とも言いますが、
ほぼ100%「安全資産=国債」という形で定義されます。そして、様々なリスクアセットは、「国債よりもリスクが高い=期待収益率が高い=リスクプレミアムがある」という形で価格が決定されていきます。
無リスク資産を「Ultra-AAA (以後UAAA)」と表記すると。
すべての資産価格は、UAAAを基準に決定されるため、UAAAの資産より期待収益の低い資産は存在しません。

無リスク1

もうお気づきかもしれませんが、米国債の格下げにより、「安全資産=国債」という前提が崩れつつある、これが今回のテーマです。「自国通貨建ての国債は、通貨を印刷してでも何としてでも額面で償還出来る」というのが「安全資産=国債」という考え方の基礎です。ところが、米国の債務上限、日本の公債特別法案など、グローバル経済の一員の国は、無尽蔵な国債発行や通貨の印刷は許容されないということが確認されつつあり、それが「安全資産=国債」という前提を崩しつつあります。


次に安全資産であった米国国債がリスク資産になったとき、何が起こるかを考えてみましょう。
無リスク米国債がリスク資産になるということは、UAAA→AAAまたはAAへ格下げされるという
ことです。
 悩ましいのはここからです。元々AAAであった債券と、AAAの米国債を比較する必要が出てきます。AAAの米国債とマイクロソフトGEなど、世界が破滅しない限り存続し続けると思われるAAAの超優良グローバル企業社債、どちらの期待収益を高く設定すべきか、非常に難しい問題です。
 理論的に判断するのは難しい問題ですが、現実に何が起きるかは想像できます。市場と現在の理論では、
・「すべての債券は(無リスクを前提とした)国債を基準に価格付けされている」
・「基準である国債を常にゼロとして、それより非負の追加利回りを与えて価格付けしている」
ため、ほぼ同等のリスクである社債などは、国債よりゼロ、または流動性分を考慮して若干プラスの利回りで取引されることになります。
 図で書くと以下のようになります。元々のUAAAの利回り曲線は存在しています、が、米国債曲線はそこから上方シフトしてしまいます。元々AAAリスク資産曲線があった場所にAAA米国債曲線が移動し、AAAリスク資産曲線はAAA米国債曲線にはじかれる形で若干上方シフトを強いられます。

無リスク2

 結果として起こることは、米国債⇔AAA、米国債⇔AAなど、米国債と他の高格付け債券のスプレッドの大幅な縮小です。もうお気づきの方がいらっしゃるかもしれませんが、これと同じ現象をどこかの国の社債市場で見たことがありませんか?そう、日本市場です。足元のおぼつかない日本政府日本国債に対し、ピカピカ優良グローバル企業の社債が国債+αの利回りで取引されている現状。「国債は安全資産である」という無理っぽい前提の上で「国債を取引の基準」に用いているために起きている事象ではないでしょうか?
 もし、日本の自動車会社が共同債券を発行してくれれば、日本国債を下回る利回りでも、自分は喜んで購入します。なぜなら日本国債よりもリスクが低いと確信できるからです。

ここからは追記ですが、UltraAAAの利回り曲線を何とか定義できないか、考えています。
例えばBloombergのIYC2機能で作成できる、ドイツ国債をアセットスワップで円に引き直した円建て利回り曲線。
「理論的」にはデフォルトフリーなアセットスワップと、一番デフォルトと無縁に感じられるドイツ国債との組み合わせです。

DEMJPY

日本の金利はゼロ金利の制約や日本国債のリスクで歪んでしまっており、何がなんだかよく分からない状況なのですが、この測定を見ると、足元の金利はしばらくマイナス、10年で0.2%程度、足元のデフレや日本の名目成長率見通しを考えると別に違和感ありません。それでは、この2つの差が日本国債のデフォルトリスクプレミアム?と思ってしまいます。

同じグラフを米国債で描いてみました。これで何が分かるでしょうか・・・?

DEMUSD




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| | 2012年06月23日(Sat)18:56 [EDIT]


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| | 2012年11月01日(Thu)13:13 [EDIT]


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| | 2014年07月26日(Sat)20:19 [EDIT]


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| | 2014年08月18日(Mon)14:37 [EDIT]


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| | 2014年08月24日(Sun)07:07 [EDIT]


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