サブプライム問題のまとめ

サブプライムローン問題のまとめ:日々のニュースより

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資本主義の行方:コモディティ高によるハイパースタグフレーション

サブプライム問題のブログから経済問題のブログになってしまっていることをご容赦下さい。
今日は長い間考えていた問題です。お付き合い下さい。

資本主義のいいところは、資本が利益を求めて動く過程で、生産性が向上することだと考えています。実際、本当の意味での経済成長は、「人口増加+生産性の向上」です。

資本の移動は自由です。資金のある所から資金の不足している所へ、お金が効率的に移動していきます。別の言い方をすれば、「貯金と借金」が経済をうまくまわしてくれるのでしょう。

サブプライム問題が何か考えてみました。米国の家計が借金を大量に膨らませました。一方、世界中でそれに対応する貯金が出来ました。つまり、米国不動産を媒介に、「貯金」と「借金」が限界まで膨らんで行きました。巷の言葉では、「レバレッジの拡大」と言われます。それで世界中が好景気でした。

日本の不動産バブルもこの「レバレッジの拡大」でした。「レバレッジの拡大」過程では、借金をして消費をするわけですから、経済が成長するように見えます。しかし、「レバレッジの縮小」過程では、経済は縮小するように見えます。

資本主義での経済成長は
「人口増加+生産性の向上+レバレッジの拡大/縮小」
と書いてみましょう。

レバレッジの拡大で膨らんだ経済は、適正水準まで縮小します。サブプライム問題は「拡大」であったので、「縮小」過程で今まで楽しんだ分を吐き出してしまうのでしょう。

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さて、ここまでは「サブプライム+レバレッジ」の話ですが、もう一つ、コモディティをの影響を考えてみました。

コモディティ価格の上昇は、消費国から資源国への資本移転の役割があります。価格が上がると、消費国でモノの値段があがり、その上昇分は資源国の貯金になります。もう一つ別の言い方をすれば、
「消費国に借金、資源国に貯金」という強制レバレッジ装置です。コモディティの値段が上がる過程では、強制レバレッジ装置の働きにより、資源国は資源マネーで超好景気、そこに輸出を行う国は輸出産業のみウハウハ、一方で資源も輸出産業もない発展途上国はお金を吸い取られる一方なので死亡です。

これから問題になるのは、「今後この強制レバレッジ装置が止まるかどうか」です。それは「コモディティの値段はどうなるか?」という問いと同じなので、コモディティの値段の行方を考えて見ましょう。

今後需給が拮抗すること、ちょっと値段が上がっても必需品であるコモディティは需要があまり減らないこと、投機マネーが狙っていることを考えると、コモディティの値段は「臨界点まで」右肩上がりになる可能性が高いと考えます。原油の需要が少し減って、少し値段が下がるかもしれません。でもそんなのは一発ハリケーンが来れば下落分は一気に上昇してしまうでしょう。小麦も同様です。ちょっと干ばつがくれば、一気に値段が上がるでしょう。今後気候変動が少し大きくなると考えただけで、巷で言われている「コモディティの値段が下がる」というシナリオがものすごく楽観的に感じられしまいます。

コモディティの値段は「臨界点まで」上がると書きましたが、何が「臨界点」なのでしょうか?サブプライムの場合は、「住宅価格/米国民の支払い可能金額」のような指標が臨界点を決定しました。コモディティの臨界点・・・。正直いい基準がありません。値段が上がっても需要はあまり動かないのです。産業構造の転換には時間がかかります。コモディティの値段の上昇速度には追いつきません。

コモディティの価格は上昇し続けるでしょう。その過程でいろいろな国でインフレ率が爆発し、ハイパースタグフレーションです。日本ではひょっとして国債が暴落して国が破綻するかもしれません。インフレが爆発爆発大爆発。起きることは政情不安と資源争奪の戦争でしょう。局地的に戦争が起きてしまうとコモディティの価格はさらに上昇します。どうしようもありません。

コモディティの価格上昇をとめるためには、需給のバランスが大きく崩れることが必要です。それが非現実的ならば、先物市場を閉じて、完全に投機資金を閉め出すことが必要です。

「貯金と借金の関係とレバレッジ」「人口増加+生産性の向上+レバレッジの拡大/縮小」「サブプライムとレバレッジ」「コモディティという止まらない強制レバレッジ拡大装置」、これらのキーワードが今の世界を物語っているのではないでしょうか。


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自分のすきな言葉:
「すべて商売は、売って喜び、買って喜ぶようにすべし、売って喜ばす、買って喜ばざるも、正しき商売の道にあらず。貸借の道もまた、これと同じなり」 By 二宮尊徳
「潮が引いたとき、誰が裸で泳いでいたかがわかる」 By バフェット

※このブログはあくまでも個人的な見解であり、投資判断は各自でお願い致します。当ブログは一切の投資損益に対する責任を負いません。



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コメント


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それでは

コモディティの上昇、ハイパースタグフレーションに対して、私のような弱者がとるべき対応は何なのでしょうか?

ささき | URL | 2008年05月19日(Mon)04:44 [EDIT]


私も弱者ですが、

とりあえずインフレに強い資産のウェイトを増やし、金利上昇懸念から住宅ローンは固定金利に変更し、日本の財政への懸念から金と外貨を箪笥預金にし、あとは心の準備。日本の強みである質素な生活と助け合いの心です。

Tennisnotsubo | URL | 2008年05月19日(Mon)10:24 [EDIT]


ありがとうございます

巷には市場の楽観論、悲観論がうずまいておりますが、どちらにせよ心の準備はしておくべきだと感じております。恐慌を前提とした場合、右を向いても左を向いても身を守る方法が見えてきません。そんな中、貴殿の「日本の強みである質素な生活と助け合いの心」という一節に心が奮い立ちました。ブログという形で赤の他人に勇気を与えられるということは、素晴らしいことだと思います。サブプライム問題の話題以外でも、このブログを続けていただければ、私のように不安から救われる方々が多いかと思います。

ささき | URL | 2008年05月19日(Mon)16:10 [EDIT]


そうなんですよね

いつも貴重な示唆をありがとうございます。
ノイズを取り除いて俯瞰すると、残念ですが確かにそうなりそうです。
生死にかかわるコモディティーの臨界点は、あまり想像したくありませんけれど青天井なのかもしれません。

さわ | URL | 2008年05月24日(Sat)08:53 [EDIT]


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